2007.07.15 Sunday
将棋上達法 《最強の駒落ち》
今回は将棋の話です。と聞くと、将棋か〜と嫌な気分になる人も居るかと思いますが、根気良く見てやってください。
私は子供の頃は将棋が嫌いでした。(今は好きです。へたくそですが(^_^;) なぜ嫌いだったかと言うと、将棋がすごく上手な(会社の大会で入賞するくらいの)兄が居て、兄と指す度に負けた上に馬鹿にされるので嫌になってしまったのでした。 しかし将棋は強い者が一方的に勝つゲームではありません。 そのために『駒落ち』と言うハンデ戦のルールがあるのです。 『駒落ち』と聞くと、『屈辱的だ』とか『面白くない』とか思われる方も居られるでしょうが、実はそうではないことに私も最近気付きました。 誰が相手でも、善い手を指せば勝てて、悪い手を指せば負ける。 そんな緊張感のあるゲームが駒落ちの将棋で実現できるのです。 もちろんそのためには、下手(したて=駒を落とさない方)が普通に指せば、上手(うわて=駒を落とす方)が負ける位の駒落ちが必要で、上手を持つ人がつまらないと思われがちですが、駒の働きを最大限に利用する練習にもなり、何より相手を木っ端微塵に粉砕して、誰からも相手にされなくなることがありませんので、いつでも将棋が楽しめる方法として、強い方こそ思い切った駒落ちを実践していただきたいと思います。 例えば、超初心者には・・・10枚落ち=玉と歩だけ 覚えたての初心者には・・・ 8枚落ち=玉と金と歩だけ 少し上達した初心者は・・・ 6枚落ち=玉・金・銀・歩 卒業間近の初心者には・・・ 4枚落ち=玉・金・銀・桂・歩 と言う様に、少し乱暴ですが決めてみても良いかも知れません。 それ以上の駒落ちとしては、2枚落ち、飛車香落ち、飛車落ち、角落ち、香落ちもありますが、実力が安定して発揮できるようになった下手との差を埋めるためのもので、その時はもう初心者卒業ですね。
と自分なりの考えを書きましたが、駒落ちが面白いと思うようになったのは、先崎学8段の『最強の駒落ち』と言う本を、ふらりと立ち寄った本屋で偶然見つけたからでした。
誰も将棋の相手をしてくれないと嘆いているあなたにお勧めです。(^<^) それでも『将棋を指す相手が居ない』と言われる方に、ちょっといい話。 今やパソコンは多くの家庭で最低1台はありますよね。 しかもそのほとんどはインターネットに繋ぐ事ができ、フリーソフトのダウンロードも可能なはずですから、師匠代わりの強い将棋フリーソフト(CSA Shogi XTのVer1.22のもの と BONANZAのVer1.2のもの 両方必要)をダウンロードしてインストールしましょう。 このソフトは日本将棋連盟から『連盟登録棋士は許可無く将棋ソフトと公の場で対戦してはならない』と言う内容の通達が出されるきっかけとなったフリーの将棋ソフトで、その強さはアマチュア5段とも言われています。 強い人(または強いソフト)と駒落ちで対局することが、将棋上達への近道です。 将棋ソフトの思考を最強にして、駒落ち対局でやっつけちゃいましょう。(笑) 追記:面倒臭がり屋の方には製品版もありますので、ウィキペディアのページから探してみてください。 |