2011.05.19 Thursday
3DSで撮った立体写真で対象が隠れてしまった時の救済方法
3DSの立体液晶は最適位置で見ると明るく見易い3Dですが、視差調整用に表示範囲を限定しているため、動き回る対象物を画面中央に捉える事が難しい時があります。
シャッターボタン(LRAボタン)を押してから、実際に画像に取り込むまでに少しタイムラグがあるため、速く動くものを撮る時は注意が必要です。 ※タイムラグは撮影時の自動視差調整時間分だと思います。 撮ってしまったものは撮り直しが効かない時もある為、位置がズレた写真を使って何とか見れる様にしないといけません。 私がやってしまった失敗例を基に、その救済方法を紹介します。(^^; 下の写真を見て下さい。この中の右下に微かに見えているのが対象物です。 3DSではこの様に表示されますが、2Dファイル、3Dファイルにはこの周りも写っているため、3DSでも見れる様にファイルを加工します。 ここで3DSでの画像ファイルと見え方のおさらいをしておきましょう。 1. 画像サイズが640×480ピクセルの時のみ視差調整が可能。 2. 液晶画面に表示されるのは画像の中央520×320ピクセルの範囲。 つまり、元ファイルで対象物が入る様に520×320ピクセルの範囲でトリミングして、その上で枠取りピクセル数を60にして640×480ピクセルにリサイズすると、トリミングした範囲が画面の中央に表示される事になります。 その手順は以下の通りです。 1. 3DSからパソコンに修正したい画像ファイル(この場合はMPOファイル)を読み込む。 2. ステレオフォトメーカーでそのファイルを開く。 3. 折角なのでAUTOボタンを押して自動位置合わせをしましょう。 4. 定形トリミング(サイズ指定)で520と320を入力する。 5. 対象物が入る様にトリミング枠を移動し、マウスボタンを離すとトリミングされます。 6. ファイルメニューからMPファイルとして保存を選択する。 7. 任天堂3DSを選び、リサイズするにチェックを入れ、枠取りピクセル数に60を入力する。 8. 必要に応じてEXIFの撮影日を入力し、パソコンに保存する。 9. SDカードの最後のMPOファイル名+1にファイル名を変更してSDカードにコピーする。 これをやった後のファイルは以下の様になります。 そしてこのファイルを3DSで見るとこうなります。 如何ですか? 必ずしも対象物が真ん中に来る訳ではありませんが、何を撮ったか分からない写真よりは、遥かに良くなったと思いませんか? おまけ: 救済後のMPOファイルのファイル名末尾に、.jpgを付加したものへのリンクを置いておきますので、.jpgを削除して3DSに取り込んで観て下さい。 AMD00008.mpo.jpgへのリンク 画像はポルトヨーロッパでの大道芸の1コマですが、3Dで観ると鳥がかすめる様に飛んで来ているのが分かり、迫力あるでしょ。(^_^) 2011年5月24日 説明画像追加および加筆訂正 |